妻と娘は「覚悟した」…げんしじんさん急性心筋梗塞で死の淵からの生還を振り返る

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げんしじんさん(芸人・実業家/55歳)=急性心筋梗塞

 胸のあたりをギューッとわし掴みされたような痛みが来て、直感で「ヤバイやつだ」と感じ、すぐに自分で119番しました。

 ほとんどの人は「もう少し様子をみよう」と思ってしまい、そのうちに意識が遠のいてしまうことが多いそうです。ひとり暮らしだったらそれっきり。だから、医師から「自分で119番できたのがすごい」とほめられました(笑)。

 2023年3月のことでした。いつものように軽くビールを飲んで夕方5時ぐらいには自宅に帰ったとき、外がやたら寒くて、帰宅してすぐに暖房をかけ、外套を着たままベッドで布団にくるまり部屋が暖まるのを待ちました。ウトウトして目覚めると、今度は妙に暑くて汗ばんでいました。「暖房かけすぎたか?」と思って着ていた外套を脱ぐとなんだか気持ちが悪くなってきて、トイレに駆け込むと下痢と嘔吐の両方でした。胃がムカムカしていたので、胃薬でも飲もうと思ったときに、例のわし掴みの痛みに襲われたのです。帰宅から約2時間、目覚めてから15分ほどの出来事です。

 救急車を呼んだのは人生で初めてでした。5分ほどで救急車が到着し、タンカに乗せられ車内に入ると、すぐに出発し、動きながら検査をされました。「家族はいますか?」「連絡先を教えてください」と聞かれ、もうろうとする中で電話番号を言うと、それは間違った番号でした。「ほかの番号は?」と聞かれ、スマホに登録してある娘の連絡先を救急隊の方に見せていたら、全身の力が抜けていって、そこからは覚えていません。あとから聞いた話では車中で一時、心肺停止したそうです。

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