著者のコラム一覧
真梨幸子作家

1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒。2005年「孤虫症」でメフィスト賞を受賞しデビュー。11年に文庫化された「殺人鬼フジコの衝動」がベストセラーに。著書に「女ともだち」「まりも日記」「極限団地」「教祖の作りかた」「ウバステ」ほか多数。

(97)なぜ八神隼人の名前を騙ったのか

公開日: 更新日:
イラスト・田地川じゅん

「で、詐欺男の正体はわかったの?」

 睦代はコーヒーを飲み干すと、身を乗り出した。

「うーん、やっぱりいいね。なんか、昔に戻ったようだよ。君が上司で僕が部下。君は筋金入りのパワハラ上司で、僕は馬車馬のようにこき使われたものだ」

 パワハラって。まあ、それは否定し… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,262文字/全文1,403文字)

【連載】あいつらの末路

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった