30kmコース新に200万円 “ニンジン”で記録は伸びるのか
可能性はゼロではない。青梅マラソンの実行委員会は23日、来年2月19日に開催される第51回大会から男女30キロの優勝者に賞金50万円を授与することを発表した。対象は全参加者で、30キロでコースレコードを更新した日本人最上位選手(日本国籍を持つ陸連登録者)には、50回大会に続き200万円の賞金も出る。
ちなみに、現在の大会記録は13年に伊藤正樹が出した1時間30分21秒、女子は04年に野口みずきが記録した1時間39分9秒だ。
リオのマラソンは男女とも大惨敗に終わった。東京五輪に向けて若い選手の台頭が期待される。フルマラソンではないが、ニンジンぶら下げられて記録が伸びれば、それはそれで、けっこうなことだ。
フルマラソンのニンジンはもっとデカイ。
日本実業団陸上競技連合は昨年3月、実業団登録の有無にかかわらず、マラソンで日本記録(男子2時間6分16秒、女子2時間19分12秒)を更新すれば1億円の報奨金を出すと発表。同時に監督やチーム(実業団登録選手のみ)にも5000万円が授与されることになった。陸上界では大いに話題になった企画だが、いまだに記録更新者が出ないのは残念。
「例えば、男子で記録を更新する者が現れたら、6分台前後で走る選手が続々出てくると思うのだが……」とは、ある陸上関係者だ。