女子ラグビー原わか花「五輪を目指すのは想像以上に過酷」…一度は折れた心を再起させた妹の涙

公開日: 更新日:

原わか花(女子ラグビー/24歳・東京山九フェニックス)第4回

 2022年のW杯後、原は引退を考えたという。

 東京五輪の1年延期に伴い、パリ五輪に向けた準備はすぐに始めなくてはいけない。女子ラグビーのワールドシリーズは目前に迫っていた。

「五輪を目指すということは想像以上に過酷です。代表合宿に呼ばれてから、さらにメンバーが絞られる。誰もが選ばれたいという気持ちを持っているから、凄まじい重圧があるんです。いいパフォーマンスを見せなきゃいけない。ミスしたら落とされるかもしれない。そういう焦りもあり、精神的にかなり苦しい。またあの過酷な日々が待っていると思ったら、しんどくて。だったらもう引退しようと」

 新潟の実家に帰省した際、家族に胸中を打ち明けた。原は一度決めたことは曲げない性格だという。両親はそれを理解しているからか、娘の決断をすんなり受け入れた。

 しかし、2歳下の妹だけは違った。不機嫌そうな態度で、ソファーに寝ころびながら顔をうずめていた。その日の夜、妹の自室からはすすり泣くような声が聞こえた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか