「刑務所の読書」クラブミキータ・ブロットマン著、川添節子訳

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 アメリカ・ボルティモアのカレッジの教授を務める著者は、ジュサップ刑務所でボランティアの読書クラブを始めた。かつては刑務所内で実施されていた大学プログラムが1994年に廃止されてしまったからだ。メンバーは殺人などの罪で服役している男の囚人たち。カフカの「変身」を取り上げたとき、デイデイは、自分たちはもう個人としての人格はない、ただの番号とユニホームだから虫と同じだと言った。ニックは、自分たちはある日、目覚めたら殺人者やレイプ犯になっていたのだから、グレーゴルに起きたことは想像できると言う。

 彼らの思いがけない視点に著者の認識も変わっていく。読書クラブの2年半をつづるノンフィクション。 (原書房 2000円+税)

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