サラリーマンの悲哀好演 「下町ロケット」高橋光臣って誰
高島彩(36)の投入で2週連続、民放連ドラ最高視聴率を更新するとみられていた「下町ロケット」(TBS系)9話。残念ながら「フィギュアスケートGPファイナル」(テレビ朝日系)に阻まれ、小休止(18.2%、ビデオリサーチ調べ=関東地区)となってしまったが、そんな第9話で注目だったのが中里淳役だった高橋光臣(33)だ。
もともと「佃製作所」の社員だったが、佃航平(阿部寛)とのあつれきから、ライバル会社「サヤマ製作所」に移籍したエンジニア。しかし、ここでも社長の椎名直之(小泉孝太郎)に睨まれ「開発が間に合わなければ、技術者としての息の根を止めてやる」と脅かされてしまう。サラリーマンの悲哀を情感たっぷりに演じていたが、そもそもこれまであまり画面でお目にかかった記憶がない。どんなキャリアの役者なのか。
大学時代まではラグビーに打ち込んでいたが、偶然にテレビ放映された「ラストサムライ」の渡辺謙の存在に目を奪われ、俳優の道を選ぶ。父親の猛反対を押し切って自分で探した芸能事務所に履歴書を送り、俳優養成所入り。エキストラ、CMなど貪欲にこなし、「WATER BOYS 2005夏」(フジテレビ系)で俳優デビュー。「轟轟戦隊ボウケンジャー」(テレビ朝日系)で初主演を射止めた。だがその後は鳴かず飛ばず。ようやく射止めたのが12年のNHK朝ドラ「梅ちゃん先生」での主人公(堀北真希)の恋人役だった。
「下町ロケット」最終回で小泉孝太郎に一泡吹かせられるかが、この人の今後も握っている。