こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる

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コクハク

志尊淳の“正解”を見つけた「恋の闇」

【燃えよ!イケメンファイル】

 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。

 前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ系)では妻を亡くし、2人の子どもを育てる保育士という、いいひと100%な役どころでした。エプロン姿もお似合いで、それはそれで眼福ではありましたが、どこかもの足りなさを感じていたのでした。

 その答えを「恋の闇」で見つけたような気がしました。

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 志尊と岸井ゆきのがダブル主演をつとめるこのドラマ、岸井が演じるのは情報番組「モーニングフラッシュ」のディレクター・筒井万琴、そして、志尊は週刊誌のフリーライター・設楽浩暉を演じています。連続殺人事件の現場を取材するなかで出会った2人。

 設楽は、被害者の共通点から、いち早く、一連の事件を“ホルス殺人事件”と名付け、スクープしたやり手の記者である一方、目的のためには手段を選ばず、評判もよろしくない。そんな設楽に抵抗を示しながらも、彼のペースに巻き込まれていく――そんなストーリーです。

週刊誌の記者にイケメンいるか? …という疑問はさておき

 これまた前クールの話になりますが、「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)で、ひときわ異彩を放っていたのが磯村勇斗でした。主人公の山下心麦(広瀬すず)を執拗に追い回し、目的のためなら手段も選ばない「週刊ジダイ」の記者、神井孝を演じていました。磯村といえば、「不適切にもほどがある」(TBS系)のムッチ先輩ですが、あの白ブリーフ姿からのふり幅がまあ凄い。

 磯村といい、志尊といい、週刊誌の記者に、そんなイケメンがいるか、っていう話もありますが、そこはそれ、フィクションの世界の週刊誌記者はイケメン、というのが主流のようです。



 それはさておき、志尊演じる設楽を連続殺人事件の犯人ではと思わせる展開があまりにもわかりやすく、さすがにミスリードではないか、という感じもします。連続殺人鬼かも、と思いながら愛してしまう、というのは、なかなかスリリングではありますが……。

志尊淳には“闇”がよく似合う

 一見、チャラくて、スクープのためなら手段を選ばない不道徳な彼に、真面目で実直で、被害者や遺族に寄り添う万琴が惹かれていくのもよくわかります。

 彼は連続殺人鬼なのか。二面性のある怪しい、いや、妖しい役柄が、志尊にぴったりで、やっぱり志尊はこうでなくてはと思いました。



「きみはペット」(TBS系)のモモも、「女子的生活」(NHK)のみきも、「半分、青い」(NHK)のボクテも、「トドメの接吻」(日本テレビ系)の和馬も、映画「さんかく窓の外側は夜」の康介も、それぞれ違いはあれども、“闇”を抱えていました。本当の志尊淳はわかりませんが、俳優・志尊淳には“闇”がよく似合います。

 一見、コミュ力高そうに見えるのですが、実は心を閉ざしていて、その鍵をみつけたくて深追いすると、火傷をさせられる。そんな妄想を駆り立てられます。

岸井ゆきのには「イケメン磁石」がついている
 それにしても、岸井ゆきのにはイケメン磁石がついているのでは、と思うほど共演者にイケメンが多いですね。

「恋せぬふたり」(NHK)の高橋一生とか、「アトムの童」(TBS)の山崎賢人松下洸平、「パンドラの果実~化学犯罪捜査ファイル~」(日本テレビ系)のディーン・フジオカなどなど。まったく羨ましい限りです。いったい前世でどんな徳を積んだらこんなイケメンたちとお仕事ができるのでしょう。

白洲迅、小林虎之介ら若手俳優も見もの

 今回も、志尊のほか、万琴とは高校からの友人で、警視庁捜査一課の刑事、小峰正聖を演じるのが白洲迅、「モーニングフラッシュ」関連では、万琴の後輩、新人ディレクター木下晴道を演じるのが小林虎之介というように岸井ゆきの周りにはイケメンが勢ぞろい。



 白洲は立ち姿がもうイケメンで、「刑事七人」(テレビ朝日系)以来の刑事役(?)も楽しみです。初回では万琴に好意をもっているような描写もありそうなのが楽しみ。小林は「ひだまりが聴こえる」(テレビ東京系)「宙わたる教室」(NHK)での高い演技力が話題を呼び、今、“旬”の若手俳優で、コスパタイパ重視の典型的なZ世代をどう演じるのか、これは見ものです。

 さらには総合演出の野田昇太郎役の田中哲司、謎の男の萩原聖人というように、若手からビンテージまで。水曜夜は恋愛ミステリーならぬ、イケメンミステリーを堪能するとしましょう。

(ボルドー太田/イケメンソムリエ)

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