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下町ハイボール&絶品もつ焼きで幸せをかみしめ…

<三平 西小岩>

 宵の口の京成小岩駅を出て、春の下町をのんびり行けば、ご同輩とおぼしき中年男が前を歩いている。柴又街道を渡り、駅前交差点のほど近く、「高い店」の「高」の字が逆さまになっている店の看板が目に入ると、足早になった。分かりますよ、そのお気持ち! 男性に続いて引き戸をガラガラやれば、もつ焼きの香ばしい匂い、音、もくもくの白い煙の中で杯を傾ける常連さんたちの赤い顔、笑顔があって、もう、それだけでうれしくなる。
 カウンターの止まり木に腰掛け、まずは「ボール!」と一言。「はいよ」ときっぷのいい応答があって、シュワシュワと音を立てるグラスが運ばれてきた。下町の大衆酒場の定番、焼酎ハイボール350円である。爽やかな香りとともに、シュワシュワが鼻をくすぐる。グビリとやる。至福の瞬間だ。

 地元に愛される人気店とあって、ほぼ満席。厨房では、2階の客席へ料理を運ぶエレベーターまで大忙しだ。

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