今季W杯4戦4勝の小平奈緒 五輪V3狙う李相花を射程圏に
冬季五輪の日韓対決といえば、女子フィギュアの浅田真央と金妍兒の戦いを思い出すが、18年平昌大会はスピードスケート女子500メートルの小平奈緒(30)と李相花(27)のレースで盛り上がる。
もっか五輪2連覇中の李は、同種目でボニー・ブレア(米国=88、92、94年)以来となる3連覇を目指すが、それを阻もうと燃えているのが、今季絶好調の小平だ。
メダルが期待されたソチ五輪で500メートル5位、1000メートル13位に終わった小平は、翌シーズンからスケート王国のオランダへ留学。14~15年シーズンに日本女子勢では24季ぶりとなるW杯種目別総合優勝を果たすと、世界距離別選手権でも銅メダルを獲得した。
オランダから長野に拠点を戻した今季は開幕からW杯4戦4勝(通算5勝目)。留学で修正されたフォームを固め、これまでとは別人のように勝ちだした。
スケート関係者が言う。
「小平がW杯で初優勝したのは参戦9季目の14年11月のソウル大会。五輪を連覇した李の地元で、その女王に0秒13差で勝ち、韓国のファンを大いに落胆させた。李はその後、左膝の故障に苦しみ、次回の五輪が自国開催でなければ引退していたという。今は8割ぐらい回復しているそうです。3連覇が懸かる平昌五輪では小平に負けるわけにはいかない。金妍兒が引退して冬季五輪の顔になった李は最高のコンディションに持っていくでしょう。一方の小平も悔しい思いをしたソチの雪辱を果たしたい。スピードスケートの500メートルは最高に盛り上がるレースになります」
今シーズンの小平はW杯全6大会で争う種目別総合優勝も見えてきたが、すべてのレースは平昌五輪に続いている。