最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~メイコたちの“椰子の実”をどこかで聞いた…ヒロインの妹は歌う法則があるのか?

公開日: 更新日:
コクハク

第7週「海と涙と私と」#32

【朝ドラのツボ!】

 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)を仲直りさせようと、健太郎(高橋文哉)とメイコ(原菜乃華)は千尋(中沢元紀)と共に2人を海に連れ出す。

 メイコが持ってきたあんぱんを食べ、波打ち際で談笑する5人。嵩を天才だと言う健太郎に、嵩の絵は見た人がやさしい気持ちになると話すのぶ。その言葉がうれしい嵩。そんな2人に、健太郎たちは胸をなでおろす。そしてメイコは……。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」蘭子らの一夜を想像して興奮が…のぶと嵩の恋はいつ始まる?

【本日のツボ】

メイコの初恋と、千尋の秘めたる想い
 ※※以下、ネタバレあります※※

 先週は蘭子(河合優実)の週でしたが、今週はどうやらメイコの週のようです。のぶと一緒に、あんぱんを売り歩きながら、「♪みんながにっこりあんこのパン」と、突然、歌い出したのには驚きましたが、可愛いからよしとしましょう。

 そういえば、朝ドラ「ごちそうさん」では、ヒロインめ以子(杏)の夫・悠太郎(東出昌大!)の内向的だった妹の希子(高畑充希)が、「焼氷有り〼の唄」を披露し、その美声が話題になりました。原菜乃華もいずれ高畑充希のように、ミュージカルへ進出、などということになるかもしれません。

朝ドラヒロインの妹は歌う法則か

 そのメイコ。東京から帰省した嵩の親友・健太郎にすっかり恋をした様子。健太郎の言葉にドキドキするメイコの可愛さに、こちらもキュンキュンしてしまいました。のぶと嵩の仲直りよりも、メイコの初恋が気になる今日この頃です。

 健太郎のギター伴奏に合わせて、みんなで歌った「椰子の実」。この歌は、「ちむどんどん」でも、ヒロインの妹・歌子(上白石萌歌)が歌っていました。

 どうやら、朝ドラヒロインの妹(義妹も含む)は歌う、という法則があるのかもしれません。

 島崎藤村作詞の「椰子の実」。その歌詞を聞くとなかなかせつないものがあります。この5人の海辺のシーンが楽しげで、いかにも青春の1ページという感じでした。

 おそらくこの先に、誰かがこの時のことを思い出し、回想シーンとして出てくるのだろうな、と。そして、それはきっと辛い場面なのだろうな、と勝手に、この先の展開を想像し、胸が詰まりそうになりました。

 千尋はやっぱり、のぶのことが好きなんですよね。のぶを見つめるその熱い視線でわかりました。のぶは奥手なので、まったくそのことに気づきもしないようですが……。嵩は嵩で、「嵩の絵は優しい」とのぶに褒められたことが嬉しく、それだけで満足なようです。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  4. 4

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 5

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  1. 6

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  2. 7

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  3. 8

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  4. 9

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 10

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ