GWも終わった下半期に備えよう 時間を上手に使うヒント本特集

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「ゆるストイック」佐藤航陽著

 動画やSNSを見ているだけで休みが終わったり、計画が予定通りにいかずギリギリになったりした経験はないだろうか。情報過多の昨今、時間を上手に使えるかどうかで人生の充実度が変わってくる。そこで今回は、習慣やゆるめの努力など4つの切り口から見た時間の使い方をご紹介。



「ゆるストイック」佐藤航陽著

 好景気時代が過ぎ、「がんばらなくていい」というメッセージに癒やされる人が増えている。とはいえ変化の激しい昨今、このままでいいのかと揺れる人も多い。

 そこで、競争にとらわれず、怠惰な生活にも流されない自己管理法を示す「ゆるストイック」を提唱しているのが、この本。実践するには、まずは知らず知らずに身に付けてきた旧時代の価値観を手放すことが必要らしい。

 具体的には努力は必ず報われると信じる「公正世界仮説」、悪者探しに躍起になる「被害者意識」、権力者に都合の良い「自己責任論」、リスクがなくなるまで動かない「ゼロリスク思考」、失敗を避けようとする「ゼロ失敗思考」、論理を過剰に信奉する「ロジカルシンキング信仰」を取り除く。思い込みを消せば、柔軟な時間の使い方が見えてくる。

 (ダイヤモンド社 1760円)

「不器用解決事典」中島美鈴著

「不器用解決事典」中島美鈴著

 臨床心理士・公認心理師として人々の相談に日々のっている著者が、よくある困り事49事例に対して、認知行動療法に基づいた解決法を示した書。ADHD傾向があるという著者が、脳の働き方の癖を知ることで問題を克服した自身の体験をもとに、楽になるための具体策を提示している。

 たとえば、仕事から帰ると疲れすぎて風呂をキャンセルしがちな人の場合、家に帰って一度座ったら立ち上がるためには脳に余計なエネルギーが必要だ。ならば、帰宅途中にスーパー銭湯に寄ってしまうか、玄関を開けたら即服を脱ぎつつ風呂場に直行する方がスムーズに行動できる。ほかにも、すぐ報酬がもらえないとやる気が起きない脳の仕組みを理解して、面倒事にご褒美を用意する方策なども紹介。ちょっとした工夫で毎日が変わりそう。

 (朝日新聞出版 1870円)

「時間のデザイン」井上新八著

「時間のデザイン」井上新八著

 20年以上フリーランスのブックデザイナーとして働いてきた著者は、年間に200冊近くの本をデザインしてきた。本書は、そんな大量の仕事をしつつ読書や運動も欠かさない著者が生み出した、習慣による時間のデザイン法を紹介したもの。

 習慣化が始まった契機は、1本のゲーム。1日20分「あつまれどうぶつの森」のゲームをした後に日記を書くことをセットでやり始めたところ、すんなり習慣化に成功。その直後から仕事を開始することで1日がスムーズに回り出した。

 習慣化のコツは、①毎日やる②小さくやる③習慣と習慣をセットにする④いつやるか決める⑤記録をつける⑥習慣を連鎖させてルーティン化するの6つ。習慣になれば、やる気を出す必要すらない。自動運転でタスクが片付くこの手法、試してみてはいかが?

 (サンクチュアリ出版 1760円)

「世界の一流は『休日』に何をしているのか」越川慎司著

「世界の一流は『休日』に何をしているのか」越川慎司著

 休んでいるはずなのに疲れが抜けない。そんな心当たりがあるのなら、休み方そのものに問題があるのかもしれない。マイクロソフト本社に入社し、ビル・ゲイツら一流のビジネスマンの姿を間近で見てきた経験を持つ著者は、典型的な日本のビジネスマンと世界のビジネスマンの「休日」の過ごし方の違いに着目した。 日本では疲れたら休むのが普通で、休みになったらごろ寝をし、スマホや動画やテレビを見て過ごす人が大半だ。しかし、著者の身近にいた世界の一流ビジネスマンは、疲れる前に休み、休日は休養と教養を得るために使う。彼らにとって、休日こそが主役なのだ。土曜日と日曜日をチャレンジデーとリフレッシュデーに使い分ける、限られた時間と自分のエネルギーを最適配置するなど、具体的な方策も教えてくれる。

 (クロスメディア・パブリッシング 1738円)

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