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南渕明宏

昭和医科大教授、心臓血管外科専門医、医学博士。

医師も患者も一苦労する「障害年金」の申請…日本の役所は不親切

公開日: 更新日:

 医者の業務で煩雑なのが、患者さんから頼まれた保険などの申請書類の作成です。一生懸命記入しても、4月に異動してきたばかりの若い事務員さんから「これではダメです! ここも記入してください!」と突き返されます。「今まではこれでよかったのに……」

 事務員さんも制度をよく理解していないことがあり、よくできる者に限って医者に食ってかかってきます。こういった書類も病院の大きな収入です。患者さんから見れば、病院にバカ高い料金をふんだくられるということかもしれません。

 ちなみに書類発行の料金は、それぞれの病院が勝手に決めています。

 書類の中でも一番めんどうくさいのが年金事務所に提出する「障害年金」の申請書です。病気で働けなくなった人に「お金」が支給される制度です。この申請は患者さんにとっても、医者にとっても、なかなかの関門です。年金事務所がイジワルだからです。

 先日、共同通信が「障害年金不支給が急増」と報道していました。

 政府は、自民党の政治家には「性善説」で対応しているのに、患者には「性悪説」の様相です。「そもそも一番最初にあなたの病気を診断した病院の証明書がないとダメです。えっ、ナニ? 病院は潰れてもうない? じゃあダメですね」といった具合です。

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