著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(7)大本営参謀の甘い見通しで、日本兵はガダルカナル島で飢餓状態になっていった

公開日: 更新日:
ソロモン諸島ガダルカナル島を行軍する日本軍。日米両軍の大規模な戦闘が行われ、約3万人の日本兵が同島に上陸したが、それによる死者・行方不明者は2万人強を数えた(1942=昭和17=年11月)/(C)共同通信社

 ガダルカナルの基地奪回作戦は、典型的な後手に回る作戦であった。もともとこの地に航空基地を設営して制空権を確保しようと、日本軍は2500人の兵士や労務者を送り工事を進めていた。アメリカ軍の偵察機はその工事が進むのを監視していて、基地が完成したことを確認し、昭和17(1942)年8… 

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