自衛隊に破壊措置命令が 北朝鮮「ミサイル発射」の本気度
北朝鮮に弾道ミサイル発射の兆候があるとして、中谷防衛相はミサイルを迎撃するための「破壊措置命令」を出した。
命令は28日付で2014年4月以来。ミサイルの「破壊命令」とは物々しいが、もちろん、過去の命令では実際に弾道ミサイルを破壊したケースはない。
命令を受け、自衛隊は海上配備型ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦と地上配備型のパトリオットによる迎撃態勢に入った。北朝鮮北西部のトンチャリにある発射台に覆いのような物がかけられているのが発射の兆候で、米国政府の担当者も2、3週間以内に「人工衛星」と称してミサイルを発射する可能性を示唆している。緊迫が高まる中、果たして北朝鮮は発射ボタンを押すのだろうか。
「間違いなく発射します」とはコリア・レポート編集長の辺真一氏だ。
「発射の背景には国連の制裁決議があります。1月6日に北朝鮮が“水爆実験”を行ったため、国連は経済制裁を実施する方針で、13~14日に決議するとみられます。発射はそのころと思われます。あるいは金正日の誕生日の2月16日、早ければ『朝鮮人民軍正規創建日』の8日になるかもしれません」