保阪正康 — 著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

学徒出陣の悲劇答辞を呼んだ東大生にまつわる不当な噂話

公開日：2020/06/01 17:00　更新日：2020/06/02 13:32

出陣壮行会で万歳する学徒（昭和18年11月29日、東京駅）／（Ｃ）共同通信社

　学徒出陣は悲劇として、戦後も語られてきた。その半面、出陣学徒を代表して答辞を読んだ東京帝大の学生には不当な噂が流された。確かに戦場で亡くなった学徒も多いのだから、誰かにその不満をぶつけたいとの心理もあり得た。戦後すぐに、この学生はあの答辞を読んだ見返りに即日帰郷となり、軍隊生活…

この記事は会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに会員登録すると続きをお読みいただけます。

今すぐ登録ログイン

【連載】保阪正康日本史縦横無尽

前の記事出陣学徒壮行会女子学生は「帰ってきて」と泣いて祈った 2020/05/29 17:00
次の記事江橋慎四郎述懐学徒壮行会の答辞は交通事故のようなもの 2020/06/02 17:00

この連載の一覧を見る

■関連記事