著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

日本軍はインパールにたどり着きながら敵に包囲された

公開日：2020/06/09 17:00　更新日：2020/06/09 17:00

インパール作戦の周辺地域で見つかり、保管されている刀剣や銃などの遺留品＝ミャンマー北西部チン州ティディム（Ｃ）共同通信社

　柳田元三の指揮する第３３師団は駐屯地からインパールへ、山内正文師団長の第１５師団、佐藤幸徳の指揮する第３１師団もやはりインパール、コヒマに向けて入った。この作戦に参加した兵士たちの証言を何度か聞いたことがある。

　彼らによると、大本営の参謀は地図を見て何日までにこの地点ま…

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り883文字／全文1,024文字)

【連載】保阪正康日本史縦横無尽

前の記事インドに進撃しアッサム州の油田確保狙ったインパール作戦 2020/06/09 06:00
次の記事東條英機、牟田口廉也のせいで兵士7万2000人以上が死んだ 2020/06/10 17:00

この連載の一覧を見る

■関連記事