著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

東條英機、牟田口廉也のせいで兵士7万2000人以上が死んだ

公開日: 更新日:
インパール作戦で死亡した日本兵の骨とみられる古い人骨(ミャンマー西部チン州)/(C)共同通信社

 日本軍のコヒマへの進駐と占領はイギリス軍の軍事指導者たちを驚かせた。しかし彼らはすぐに反撃の体制を組んだ。すでに紹介したように、アメリカ軍とともに徹底した空輸作戦を行い、兵員、軍需品などを次々と送り込むと同時に、日本軍の孤立を図った。そのため日本軍の先頭の部隊は孤立。飢えとマラ… 

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