元木大介
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元木大介タレント・野球解説者

1971年12月30日、大阪府豊中市生まれ。上宮高時代に甲子園に3度出場し、歴代2位タイの通算6本塁打を放つ。89年のドラフト1位でダイエーに指名されるも、入団を拒否してハワイに野球留学。翌90年ドラフトで巨人から1位指名を受けて入団。長嶋監督が「クセ者」と呼んだ野球センスを武器に一時代を築いた。05年オフに引退。通算成績は1205試合に出場して打率・262、66本塁打、378打点。

メチャクチャだった金遣い

公開日: 更新日:

 今思えば、メチャクチャでしたね。若い頃の自分の金遣いです。

 1年目の年俸は840万円、2年目はそこから20万円アップ。現役を退いた今でこそ、それだけのお金を稼ぐことがどれだけ大変なのかはわかりますが、当時はまだ子供です。プロ野球で億の金を稼ぐんだ、という意気込みもあったから、もらったらもらっただけ使うという生活でした。

 車もそうです。1年目のオフに新車で購入したのが、ホンダのレジェンド。650万円もしました。実績のない若手が外車に乗るなんてとんでもない、という時代。それでも、年俸が860万円になった2年目オフに1200万円のベンツをローンで買うと、どこで耳にしたのか、解説者になられていた中畑清さんに「10年早いんだよ!」と怒られました。

 入団してから引退するまでの15年間で乗り継いだ車は実に17台。1年間にフェラーリ、ベンツ、ベンツと3台も替えたこともありました。後先も考えずに車だ、時計だ、ブランド品だ、ヘネシーだとやっていたので、若い頃はあちこちのローンがたまって常にカツカツの生活です。3年目までは、貯金なんて一銭もありません。なのに、毎年12月ごろになると、銀行の通帳に「2000000」の数字が並ぶ。いつの間にかお金が増えた、と喜んで仲間に話をしたら、「バカ。前に横棒がついてるだろ。それ、マイナスって意味だぞ」と言われ、真っ青になったこともありました。

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