連続表彰台逃すも…スキーHP小野塚は“兼任監督”で北京へ
フリースタイルハーフパイプ(HP)決勝で、ソチ五輪銅メダルの小野塚彩那(29)が5位に終わり、2大会連続の表彰台はならなかった。
小野塚のベストスコアは82.20点にとどまり、90点台をマークした上位4人に大差をつけられた。
大技を駆使する海外勢に屈した小野塚は「メダルは取れなかったが、ベストは尽くした。悔しいが、やり切れたことはよかった」と涙をのんだ。
来月には30回目の誕生日を迎えるとあって、「今後のことは考えられない」とだけ話し、去就に関して明言は避けたが、2022年北京五輪までストックは置けそうにない。
HPは前回ソチ大会から正式種目に採用され、今回で2度目の実施。アルペンやノルディックと比べ、競技人口は少ない。国内では昨年、初めて開催予定だった全日本選手権が、参加申込者数(男女計9人)が公認基準に満たなかったため、中止になった。現状、国内には小野塚を脅かすほどの若手選手は不在で、トップの座はしばらく安泰とみていい。第一人者だけに、競技人口の拡大、普及のためにも引退するわけにはいかず、小野塚はかねて「HPをメジャーにしたい」と話している。今後は自身の練習と並行し、全国各地でデモンストレーションしたり、選手の発掘に尽力しながら、北京五輪を目指すことになりそうだ。