メダル第1号 “都会っ子”原大智を鍛えた海外での武者修行

公開日: 更新日:

 異色のモーグラーがまさかの表彰台に立った。

 12日のフリースタイルスキーの男子モーグル決勝で、原大智(20)が銅メダルを獲得。今大会の日本勢初のメダルにして、同種目で日本男子初の表彰台に上がり、「ただただうれしい。ホッとして、なんか、今までつらかったなって。去年も成績を残していないし、これが初めての表彰台。もう心がいっぱいです」と大興奮だった。

 大会前にメダルの期待を集めた昨年の世界選手権2冠の堀島(20)、五輪3大会連続出場の遠藤(27)が決勝2回目で転倒し姿を消す中、その2回目で12人中トップのスコアをマーク。1位でスーパーファイナルに進出すると、スピードに乗った果敢なターンと難度の高いエアで悲願のメダルを手繰り寄せた。

 冬季オリンピアンには珍しい、東京のど真ん中の渋谷区出身。冬になると毎週末、スキー経験のある父親が運転する車に乗せられ新潟県湯沢のゲレンデに通った。本格的に競技を始めたのは小学校6年生のとき。コブを滑るのとジャンプに魅了され、広尾中学を卒業と同時に「強くなりたい」とカナダへの単身留学を切望、4年間超、スキーの本場で技術を磨いた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?