男子フィギュアの採点に疑惑 22年北京は“不正五輪”の恐れ

公開日: 更新日:

 快挙に水を差す疑惑が浮上した。

 羽生結弦(23)が66年ぶりの五輪連覇を果たし、五輪初挑戦の宇野昌磨(20)が銀メダルを獲得した男子フィギュアで、演技審判の1人だった中国人のチェン・ウェイグアン氏に採点操作の疑いが出たというのだ。スペインとドイツの地元紙、メキシコのテレビ局が次々に報道。国際スケート連盟(ISU)が調査する方針を固めたと報じている。

 演技審判は計9人でチェン氏は男子のショート(SP)、フリー(FS)両方で審判を務めたが、4位に終わった金博洋(20=中国)のSPで、技術点(全7項目)にただ1人最高得点(3点)を連発。対照的に、宇野のSPでトリプルアクセルのGOE(出来栄え点)に唯一、「-(マイナス)1」をつけ、FSでは構成点(全5項目)に審判8人が全て9点台をつける中、チェン氏だけが全項目に8点台をつけた。

 対照的に、FS5位につけた金のFS技術点(全13項目)で9項目に最高得点、構成点でもジャッジのうち1人だけオール9点台。FS4位で銅メダルのハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)に対しては、コンビネーションジャンプに唯一「-1」をつけ、構成点では全項目で9人中最低点をつけるなど、自国のメダル候補を押し上げるような不審な面が目立つのは確かだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    卓球・木原美悠の父が教え子へのわいせつ容疑で逮捕!かつて語っていた天才愛娘へのスパルタ指導の中身

  2. 2

    女子テニスはなぜ肌の露出が大きいのか、なぜ賞金は男女同額になったのか

  3. 3

    ジャパンOPテニスが空前の観客動員を実現できた背景…手放しで喜べないスポーツ興行の深刻事情

  4. 4

    錦織圭と西岡良仁の不調に共通する難題…男子テニスの〈パワー・精度〉は爆発的向上している

  5. 5

    セクハラ報道に株で逮捕…地に落ちた「3冠監督」のその後

  1. 6

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  2. 7

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  3. 8

    元陸連副会長が不甲斐ない日本マラソン陣に喝! 日刊ゲンダイに直電「気温や湿度は言い訳にならん」

  4. 9

    錦織圭「あり得ない不倫騒動」は“逆輸入アスリート”、日本社会をよく知らない日本人ゆえに起きた?

  5. 10

    “ミスター・ラグビー”と呼ばれた松尾雄治さん 西麻布で会員制バーを切り盛り「格安なので大繁盛だよ」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?