温厚な王貞治さんが異例の“鉄拳制裁” クソガキだった堀内恒夫が1メートル以上吹っ飛んだ
城之内邦雄氏による「エースの心得とプロ魂」(第4回=2011年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。当事者だからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係──。
今回はあの王貞治さんと堀内恒夫さんについて綴られた、巨人入団5年で101勝を挙げた城之内邦雄氏による「エースの心得とプロ魂」(第4回=2011年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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王さんといえば一本足打法だが、生みの苦しみは壮絶なものだった。入団して3年、低迷していた61年オフに早実の先輩でもある荒川博さんが打撃コーチに就任。私が入団したこの年、王さんにとっても大きな転機となった。
キャンプで少し試した程度の通常のすり足打法で62年のシーズンに突入。しかし不振が続き、夏ごろ、荒川さんに「王、今日から一本足で打て」と突然指示されたという。それから、血のにじむような二人三脚の特訓が始まった。
覚悟を決めた王さんは1日1000スイングを自らに課した。シーズン中にもかかわらず、荒川さんの練馬の自宅に行き、バットを振ってから後楽園球場で練習して試合に出場。終了後は再び荒川さんの家に寄ってスイングしていた。王さんの手は血マメができて、つぶれてを繰り返してボコボコ。とても人の手とは思えないくらい変形していた。


















