「報い 警視庁追跡捜査係」堂場瞬一著

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 未解決事件の捜査を担当する警視庁追跡捜査班の沖田らは、宇都宮に向かう。病死した男の日記から、2年前の強盗殺人事件の容疑者として元スリの辰見が捜査線に浮上。3年前に出所した辰見は、父親の介護のために宇都宮の実家に戻っていたのだ。訪ねると、家はもぬけの殻で、直後に近くの公園で腹を切り裂かれた辰見が見つかる。病院に搬送中に死んだ辰見は、「はめられた」と言い残す。

 同じころ、沖田の同僚の西川は7年前に杉並で起きた強盗殺人事件を調べ直していた。東京に戻った沖田から、辰見の遺体の写真を見せられた西川は、愕然となる。無残な殺し方が7年前の事件と同じだったからだ。

 沖田と西川のコンビが活躍する人気警察小説シリーズ。(角川春樹事務所 730円+税)

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