弟子もファンも度肝を抜かす…仲代達矢81歳のひとり芝居

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 俳優、仲代達矢(81)が「最後の挑戦」と奮闘中のひとり芝居「バリモア」が話題だ。ネットでは「来月82歳になるとは思えないパワー」「カーテンコール5回」「中高年のファンで満員、完売」などと書き込みが相次ぎ、その迫力に仲代主宰の劇団「無名塾」の教え子たちも目をむいているという。

 仲代が演じているのは、米俳優ジョン・バリモア(1942年没)。「偉大なる横顔」と称される一方、結婚と離婚を繰り返したプレーボーイだ。アルコール依存症となり失意と貧困のうちに人生の幕を閉じた、その晩年である。

「先月、能登での公演がスタートした際、いきなり酒瓶が割れるアクシデントに見舞われたのですが、観客にアクシデントと気づかせないくらい、平然と事態を受け止め、演技を続けた。目の肥えた演劇ファンも度肝を抜かれたそうです。1時間40分、客席に向かって語り続け、汗を垂らして踊ったりするのですから、すごい」(事情通)

 仲代はここ数年、セリフ覚えが悪く、舞台直前になっても詰まり、関係者をヒヤヒヤさせている。それがひとり芝居に挑み、心配する弟子に「ダメかも知れん」と語ったりするというのだから、見守る側はたまらない。

「その結果、観客も関係者も、一瞬も目を離せない、極限の緊張感がうまれ、面白みにつながっている。一番楽しんでいるのは仲代ではないか」(同)なんて見方もある。

 東京・世田谷のシアタートラムで16日まで。果たして81歳は完走できますかどうか。

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