著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ローズマリー】滞った「気」の流れをよくして頭のトラブルを改善

公開日: 更新日:

 最近、頭が重くてだるい、ゆっくり休んでもなかなか治らない……。頭が重い、締め付けられるような「頭重感」。原因は、脳梗塞など脳の疾患、副鼻腔炎など鼻の疾患、緑内障など眼の疾患といったようにさまざまです。

 検査をしても異常がない場合は、自律神経のバランスが崩れたことによるケースが多くみられます。疲労やストレス睡眠不足などか引き金になり、頭が重い、スッキリしないといった症状が現れるのです。

 加齢によって自律神経も老化するので、シニアはとくに要注意。自律神経はあらゆる臓器の働きをコントロールしていて、環境などの変化に応じて身体を調節しながら、全身を最適なコンディションに保ちます。この機能が低下することで、頭重感やめまい、下痢、便秘といった症状が引き起こされやすくなるのです。また、うつ病の場合も脳内の神経伝達物質のバランスが崩れて、頭重感がみられることがあります。

 中医学において、頭重感は人間のエネルギー源である「気」の流れが悪くなった「気滞」の状態において現れやすいと考えます。気の巡りは自律神経と重なっています。気は全身をくまなく巡っているのが正しい状態ですが、その流れが滞ると自立神経のコントロールがうまくいかず、頭重感や頭痛が引き起こされるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ