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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

小倉智昭さんは77歳で他界…膀胱がんは再発リスクが高い

公開日: 更新日:

 アナウンサーの小倉智昭さん(77)が膀胱がんで亡くなりました。報道によると、先月になって強い腰痛で検査を受けたところ、骨盤や腰椎、髄膜などへの転移が見つかったそうですから、かなりつらい最期だったかもしれません。

 今回は、膀胱がんについて紹介します。膀胱がんを組織で分けると、9割は移行上皮がんでキノコのように増殖するのが特徴です。このタイプで早期なら内視鏡で切除して膀胱を温存することができます。2018年に膀胱がんを見つけた私も幸いこの早期だったため、内視鏡切除で膀胱を温存することに成功しました。

 小倉さんも16年に膀胱がんを患うと、内視鏡で切除したといいますが、医師からは「早期の全摘を勧められた」とも語っていました。そして18年に全摘し、21年には肺への転移が見つかっています。

 実は膀胱がんは再発しやすく、1~2年以内に6~7割が再発するとされます。さらに10~20%は再発を繰り返しながら膀胱の粘膜の奥へと少しずつ浸潤するため、長期にわたってこまめな検査で適切に再発リスクを潰していくことがとても重要です。

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