広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

公開日: 更新日:

「まるで『ビー・バップ・ハイスクール』のような中学時代でした」

 九里亜蓮は昔をこう振り返る。「ビー・バップ――」とは、主人公の不良コンビが毎日のようにケンカに明け暮れる80、90年代にヒットした人気漫画のことだ。

 鳥取県米子市でアメリカ人の父、マーク・アントニオ・シェックさんと母、早登江さんの間に生まれた。父はブレーブス傘下の3Aで遊撃手としてプレーした元プロ野球選手。大学までは野球の他にアメリカンフットボールバスケットボールアイスホッケーの4大スポーツを並行してやっていた。アスリートの才能を受け継いだ九里は言う。
「体は強いと思います。これまでケガをしたことがないんです。肩とかヒジが痛くなったことも一度もない。これは父のおかげかもしれません」

 父に付いて小3で渡米したものの、1年で帰国。小6の時に両親が離婚した。早登江さんは父親代わりとして営業の仕事に従事するようになった。出張が多く、家を空けるため、九里は早登江さんの母・淳子さん(77)と暮らすようになった。事件は米子・後藤ケ岡中の入学式の日に起きた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし