著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「便秘」はビタミン不足で起こる? B1を多く取る人は20%リスク低下

公開日: 更新日:

 「便秘」というのは、赤ちゃんから高齢者まですべての年齢の方を苦しめる症状です。基本的には命に関わるような病気ではありませんが、硬い便が腸を塞いでしまうと、手術が必要となることもありますから、決して軽く見るべきではありません。

 何よりスムーズに排便がないというのは非常に不快で、日常生活にも大きな影響を与えるため、改善するべき症状であることは間違いないのです。また、便秘が続くことが、糖尿病など他の病気と関連するという指摘も複数あります。

 このように改善するべき便秘ですが、生活改善や便秘薬の使用など治療法はあるものの、便秘を完全に治すという方法は残念ながら見つかっていません。

 食事が便秘と関連があるという指摘は以前からあり、食事の内容によって便通の状態が変わることは、みなさんの実感としてもあると思いますが、意外に食事の栄養素と便秘との関連は、まだ解明されていない点が多いのです。

 今年の消化器学の専門誌に、ビタミンB1の摂取量と便秘との関係を調べた論文が掲載されています。アメリカで1万人以上の住民を調査した結果、ビタミンB1をたくさん摂っている人は、あまり摂らない人と比較して、便秘になるリスクが20%低下していました。 便秘の一部は、ビタミン不足が原因であるのかもしれません。

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