• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

大高宏雄氏が追悼 反体制反権力貫いた鈴木清順さんの美学

 映画監督の鈴木清順(本名・清太郎)氏が13日、慢性閉塞性肺疾患のため、都内の病院で息を引き取った。享年93。個性的な美学を貫き続けた故人が本当に描きたかったものとは――。

  ◇  ◇  ◇

 日本のみならず、世界中を見渡しても独自の境地を構築した監督だった。その異端な作風は「清順美学」とも呼ばれたが、ときに難解とのそしりも受け、長く映画が撮れない時期もあった。

 筆者が清順映画に夢中になったのは、1970年代半ばごろだった。ちょうど彼が新作を撮れない時期にあたり、池袋・文芸坐のオールナイトで過去の作品を見続けた。映画文法の良識、常識を打ち破る過激でスタイリッシュな演出手法は、反体制気質がみなぎる当時の大学生を中心に圧倒的な人気を得たのである。

 故人は1968年、所属する日活をクビになった。当時の堀久作社長が彼の作品の難解さに業を煮やしたのだ。この解雇劇は裁判沙汰にまで発展、監督を応援する「鈴木清順問題共闘会議」という団体もできた。当時の映画人は、映画表現の保護と権力の横暴許すまじとの気構えが強かった。時代の空気は反体制、反権力の真っただ中であり、監督はその文脈に乗った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    がん患者にヤジ 自民・穴見議員に政治資金“還流”疑惑浮上

  2. 2

    ジャニーズは酒と女で破滅 元TOKIO山口、NEWS小山の次は?

  3. 3

    AKB総選挙1位でも 松井珠理奈に課せられる“ヒールの宿命”

  4. 4

    宮里藍「10年越しの結婚」秘話 世間体気にし父親も大反対

  5. 5

    夜な夜な六本木の会員制バーで繰り広げられる乱痴気騒ぎ

  6. 6

    サザン桑田が涙を流して「RCに負けた」と語った札幌の夜

  7. 7

    夫がキャディーに…横峯さくらは“内情の功”シード復活の糧

  8. 8

    元TOKIO山口達也が5億円豪邸売却へ 収入失い債務資金枯渇

  9. 9

    モリカケ潰しと国威発揚 安倍政権がほくそ笑む“W杯狂騒”

  10. 10

    パワハラ男性マネをクビに!長澤まさみの凄みは色気と男気

もっと見る