定年後に住むなら「持ち家」か「賃貸」か…どっちが得?
また、家は資産だと思っていても、子どもにいらないと言われてしまうかもしれません。
では、ずっと賃貸はどうでしょう。毎月家賃の支払いが必要となります。税金などの支払いはありませんが、契約期間ごとに更新料がかかります。また転居したいと思っても、新しい物件を見つけにくくなります。収入が少なくなり、家賃の支払い能力が低いと判断されやすいこと、高齢者世帯では孤独死が起こり事故物件になる可能性が高いなどの理由からです。
それでも最近は、高齢者向け賃貸住宅も出てきており、以前よりは見つけやすくなっています。物件のメンテナンス、管理は管理会社がしてくれるため、その点の負担は軽減されます。
このように、持ち家、賃貸それぞれに一長一短があり、老後に負担する金額にも差が出ます。毎月の収入や老後資金の状況を確認のうえ、希望する暮らし方を考えながら、総合的に判断するのが望ましいと思います。