「30代子育て世帯」がお金を増やす3つの方法…定年までの長い時間軸を有効活用
「所帯を持つと、生活面でいろいろお金が必要になる。だから、貯蓄はしておけと上司から言われたことがありましたが、本当なんですね」
神奈川県在住の会社員、津本洋一氏(34)は、20代のころに上司から言われたことを思い出している。
30歳で結婚、2歳の子供がいる。妻(30)は育休を経て職場に復帰、共働き世帯だ。世帯年収は800万円弱だという。
「独身時代に貯めたお金は結婚式や新婚旅行、新居の費用で大半が消えました。結婚後、支出を抑えて、貯蓄はしていましたが、今度は子育て費用がかかる。支出は増えるばかりで、お金はなかなか貯まりません」
子供がもう少し大きくなったら車が欲しい。子供は2人というのは夫婦の一致した意見で、大卒で社会人になることを願っている。いずれは持ち家も考えている。
お金は貯めたいが、家計支出もどんどん増える。津本家に限らず、これが30代子育て世帯の現実なのだ。
世帯収入がほぼ決まっているなかで、どうやってお金を貯め、将来の大きな支出に備えるか。