好きを仕事にしても「しんどい」って思うよ。憧れだけではない現実との向き合い方
好きを仕事にするとしんどい理由
キャリアについてよく聞くフレーズが「好きを仕事に」。確かに、好きなことでお金を稼げたら一挙両得! 幸せな毎日が送れそうです。でも、実際に好きを仕事にした人の本音では、しんどいと感じる部分もあるようで…。
ここでは、好きを仕事にした人から教えてもらったしんどい理由を5つ紹介します。「今の仕事、好きじゃない!」「 好きなことに没頭した方が自分の力を発揮できるはず!」と焦っている方は、最後までチェックしてみてください。
読み終わった後、仕事への考えが変わっているかも。
1. 夢見ていたものと現実のギャップが大きい
好きなことを仕事にできたら、キラキラした毎日が過ごせるような気がするのではないでしょうか。
好きを仕事にすると聞くと、どうしても輝く部分ばかり具体的に想像してしまいがち。でも、実際に働いてみたら想像とかけ離れていたなんてことも。
「好きを仕事にしたら、素敵な女性になれるはず!」と思って邁進していたのに、地道かつ地味な仕事で落胆…というのはあるあるです。
2. 嫌なところが見えてきて好きでなくなる
好きなことを仕事にする前は、いい部分しか見えていません。でも、仕事となるとそうはいかないのが現実。嫌な部分や闇も見えてきます。そして、仕事なのでその嫌な部分を見なかったことにすることはできません。
「犬・猫が好きでトリマーになったけど、ペット業界のダークサイドをみてこの仕事が嫌いになった」なんて声も。好きだったのに嫌いになることは珍しくないんです。
3. 仕事で妥協できなくなる
仕事は、あくまでもお金を稼ぐためにやること。時には、自分が納得できていなくても妥協しないといけない場面があります。
でも、好きを仕事にすると、熱量が大きい分なかなか妥協できなくなり、自分で自分を苦しめてしまうことも。
「これは仕事だから、私の気持ちは無視して進めよう」と割り切れず、しんどく感じてしまいがちです。
4. 挫折した場合のショックが大きい
好きなこと=得意なことではありません。あなたの好きなことが、あなたの才能と対極にある場合も。
例えばパティシェやネイリストなどクリエイティブが求められる仕事が好きでも、繊細な作業が得意ではないなら苦労するはず。
好きな気持ちは充分にあるのになかなか花が咲かず、好きなだけに大ダメージを食らう可能性があると覚えておきましょう。
5. 給料を軽視してしまう
好きを仕事にすると、「好きなことを仕事にさせてもらってるんだから、お給料は低くても構わない」という発想になりがち。
自分に「私は好きなことを仕事にできていて幸せ! 給料が少なくても大丈夫」と暗示をかけて薄給のまま切り詰めた生活をし、生活の質を落としてしまうケースもよくあります。
好きを仕事にしてしんどくなることも充分あり得る
もちろん、好きなことを仕事にしながら楽しく業務ができて、お給料も満足にもらえるなら素敵! でも、自分の想像と仕事の実態が異なることは、往々にしてあります。
「好きを仕事に」というブームのさなかではありますが、今回紹介したように「好きなことを仕事にする=幸せ」とは限りません。仕事にすることで、自分で自分の首を絞めてしまう展開だって考えられます。
「大好きだから!」という気持ちだけでキャリアにしようと考えている方は、本当に好きを仕事にしていいのか、慎重に考えてみてくださいね。
(コクハク編集部)