発明王ドクター・中松氏の衰えぬ野心…95歳で都知事選8度目挑戦、当選なら任期中に100歳

公開日: 更新日:

 首都の七夕決戦にレジェンドも参戦だ。

 発明家のドクター・中松氏が13日、東京都知事選への立候補を表明した。現在95歳、選挙中に96歳の誕生日を迎える。

 これで都知事選への挑戦は8度目。他に衆院選3回、参院選にも6回出馬し、いずれも落選した。過去16回のチャレンジで没収された供託金は5000万円以上だ。

 選挙戦は約10年ぶり。空白期間について本人は「今はハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)など、外国の大学でのレクチャーを中心に活動しているため、日本におらず立候補しませんでした。しかし、裏金事件など不埒な行為が横行している今の政治を見て、誰よりも能力がある私がやるしかないと立候補しました」と説明した。

 この日の靴は代名詞のジャンピングシューズではなかったが、やや足元はおぼつかない様子。それでも「『発明王』の私が都知事になれば、シリコンバレーなどの企業が東京に集まり、発明の中心になることで都が豊かになる」と、年齢を感じさせぬ力強い口調で訴えた。

 小池都政8年の是非を聞くと「私は人の悪口は言いません。ですが、私なら(東京都を)もっとよくできます!」と意気揚々だ。2014年には末期がんを告白し、医師から「余命2年」を告げられたが、18年には寛解を宣言。当選すれば任期中に100歳となろうが、何のその。まだまだ健在の様子だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  2. 2

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 3

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  4. 4

    どうなる2025年の忘年会? インフル大流行、インバウンド、実施企業減で飲食店に“三重苦”

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  2. 7

    秋田・岩手で過去最高の水準…クマ被害と住宅着工激減の構造的な関係

  3. 8

    麻生太郎氏に「10月政界引退説」 派閥の「裏金疑惑」拡大で窮地…気づけば孤立無援

  4. 9

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  5. 10

    ペヤングソースやきそば(まるか食品)これまで投入した味は600品以上 2020年発売「モノホントンコツMAX」の評判は…

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ