86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

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 6月26日の株主総会と取締役会で正式決定するのが、フジテレビの役員人事。今回の新人事発表で話題になったのが、「愛という名のもとに」や「東京ラブストーリー」など、1990年代のトレンディードラマをヒットさせた大多亮専務取締役の関西テレビ社長就任だが、物議を醸しているのが、御年86歳の日枝久氏の取締役相談役の留任だ。

 日枝氏は1961年に早稲田大学教育学部卒業後、フジに入社。労働組合結成に奔走し、組合の書記長に就任。1980年5月に42歳の若さで編成局長に抜擢され、1980年代の黄金期をけん引した。88年にフジサンケイグループ初代議長・鹿内信隆の長男、春雄氏が死去後、日枝氏は社長に。2001年には会長に就任し、長きに渡り“ドン”として君臨。17年に相談役に退くも、いまだその椅子に座り続けていることに、現場からは懸念の声が多く聞かれる。かつて、株主総会で「日枝やめろ!」と怒号が飛び交ったほどで、院政を敷いていると言われる日枝氏の処遇は役員改選の度に問題視されている。

「社長をはじめ上層部の人事に影響力を及ぼしており、幹部は視聴者ではなく日枝さんの顔色をうかがっている感が否めません。それが今の低迷を生み出しているといってもいいでしょう。22年に大規模リストラを実施していますが、かつてのような輝きは失われています」(フジテレビ関係者)

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