立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

公開日: 更新日:

立ち食いそば編

 前回は「回転寿司で賄い飯をたらふく食おう」と食い意地を張って面接に臨み、「3割引きですが有料です」と宣言された。それでも私はタダ飯に未練タラタラ。そこで立ち食いそば店に応募してみた。

 訪れたのは都内のそばチェーン。店長の近藤氏(仮名)は、40代の温厚な人物で「人手が足りなくて困ってるんです」と話してくれた。

 立ち食いそばとはいえ、店には常連客がついていて、午前、午後、深夜とそれぞれの時間帯に「腹減ったぁ」と立ち寄ってくれる。ところが人手が足りず、曜日によって深夜は閉めざるをえない。そのため客は「あそこは深夜営業をやめた」と判断し、夜中に店を開けても客が寄り付かない。

「だから深夜に店を任せられるスタッフが欲しい」というのが近藤氏の本音だ。私を面接したのも夜11時から翌7時までの8時間、店を切り盛りして欲しいからだ。

 とはいえ私は飲食業の経験はない。それでもいいのかと聞くと、「まずは昼間働いて仕事を覚え、慣れてきたら深夜を担当してください」。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち