私も関わった東京都知事選の古い思い出 そして小池百合子を推したくないワケ

公開日: 更新日:

 私は今回の都知事選を「口先女」対決と命名している。

 小池百合子蓮舫もワンフレーズで耳目を集めるのはうまいが、その実行力には疑問符が付く。見てくれの良さだけで政治の世界へ飛び込んだ2人だから、致し方ないのだろうが。

 週刊誌の「下馬評」によると、2期8年、わずかだが“実績”をもつ小池がややリードしているらしいが、久しぶりに首都が女の闘いで燃え上がるのは間違いないだろう。

 都知事選は数々のドラマを生んできた。1975年4月13日、投開票当日、私は石原慎太郎選挙事務所にいた。都知事を2期務めた美濃部亮吉は勇退を宣言し、衆院議員だった石原が名乗りを上げた。すると美濃部は「ファシストに都政は渡せない」と前言を翻して出馬したのである。首都は保守と革新の一騎打ちとなったが、若さと大衆人気を持つ石原が有利だと思われた。しかし、大接戦の末、美濃部が30万票以上の差をつけて勝利したのだった。

 ひな壇には応援団の黛敏郎、浅利慶太、飯島清たちが並んでいたが、石原は姿を見せなかった。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言