<第3回>復帰キャンプ長時間ノックに新井貴浩の覚悟を見た
「初心に帰って、ゼロから鍛え直します」
15年のキャンプでこう話した新井貴浩からは、すがすがしさを感じました。
08年にカープから阪神にFA移籍した新井は、自ら自由契約の道を選んでカープに復帰しました。キャンプでの練習を見て、新井の決意表明が本気であることはすぐに分かりました。
一軍総合コーチだった永田さん(現二軍外野守備走塁コーチ)とともに、室内練習場で1時間を超えるノックを受けました。永田さんは、新井が入団した当時の守備コーチ。額に大粒の汗をかきながら、白球に食らいついていました。永田さんが「こっちがストップかけんとやめない。壊れてまうぞ」と、むしろ心配するほどでした。
私から見ても、やりすぎじゃないかと思いつつ、復帰した以上は、絶対にカープの選手として認められたいという強い覚悟が伝わってきました。
足腰を鍛え直した効果は、成績となって表れました。昨年、開幕当初は代打での起用が主でしたが、4月には4番に定着。その後は中軸を担い、2年ぶりに規定打席に到達。そして今季は、主に4番として打率・304、18本塁打。97打点はリーグトップを走り、11年以来となる打点王も視野に入れています。4月には通算2000安打を達成し、名球会の仲間入りを果たしました。


















