<第3回>復帰キャンプ長時間ノックに新井貴浩の覚悟を見た
■黒田が見た新井の印象は
私が現役で一緒にプレーしていたころは、一塁守備の際にアウトカウントを間違えて一塁コーチにトスし、ボールが転々とする間に走者の生還を許したこともありました。
こんな“珍プレー”もあった一方で、山本浩二さんが監督だった時代に新たな4番を任されてからは、当時ブルペン捕手だった水本勝己さん(現二軍監督)と毎日欠かさず早出特打をやっていたそうです。水本さんは「阪神に移籍するまで続けた」と言っていました。打てずに苦しんだ時期もありながら、妥協することなく努力を重ねてきたからこそ、今があるのでしょう。
先日、クロ(黒田博樹)に新井の印象について聞いたことがあります。クロは、「新井の凄いところは、プライドを捨てられることですね」と言っていました。
先述した昨年キャンプでの特守もさることながら、ヒーローになったときに笑顔で後輩たちの元に駆け寄り、水をかけられる姿を見ていると、新井の人柄を表していると思います。
良い意味で恥をかけるし、いつでも自分の持っているものを出し切ることができる。度量の広さを感じますし、それが新井の魅力ともいえるのではないでしょうか。




















