<第5回>当時の野村監督が驚愕 菊池涼介の吸収力と柔軟性
「これをやれといったら、次の日にはもうできる」
菊池涼介(26)が新人だった2013年のキャンプでのことです。当時の監督だった野村謙二郎さんがコーチミーティングでこう言って、驚いていたことを思い出します。
同期の野村祐輔らとともに一軍キャンプスタートとなった菊池には、スポンジのような吸収力と柔軟性がありました。中京学院大からドラフト2位で入団した当初は、ショートを守っていました。現役時代に同ポジションだった野村さんは特守で「捕るのも投げるのも足を使え」と教えると、翌日には実践できたというのです。
開幕こそ二軍スタートでしたが、セカンドの東出輝裕(現一軍打撃コーチ)の故障により代役を務め、翌年からはレギュラーに定着しました。以降、野村さんがショートではなくセカンドに固定したのは、ダブルプレーを取れる肩の強さにあったと思っています。
肩が強ければ、セカンドよりもファーストへの距離が遠いショートに置くことも一つです。ただセカンドとしての菊池は、足が速い打者でも、遊撃手からの送球によって体勢が崩されても何度もダブルプレーを完成させてきました。


















