<第5回>当時の野村監督が驚愕 菊池涼介の吸収力と柔軟性
足と肩を生かした広い守備範囲に加え、常識にとらわれない感性と創造力も、持ち合わせていると思います。
マツダスタジアムでは、アンツーカーではなく芝の上にポジショニングすることがあります。基本の位置より深めに守れるのは、身体能力の高さがあればこそで、より多くのアウトを処理するために頭と体と心で感じながら、試行錯誤した結果だと思っています。
グラウンドや担当する番組で接するときも、とにかく明るくて、冗談を交えて話をしてくれます。昨年限りで寮を出て、一人暮らしを始めたそうで、自宅には鎧を飾っていると聞きました。カメラで景色の写真を撮ったりと多趣味なところから察するに、好奇心が旺盛なのでしょう。
イタズラ好きの一面もあるようです。これは、菊池の後輩でお互い仲が良い鈴木誠也から聞いた話ですが、寮生活をしていたころは、鈴木が寝ているときに、部屋のドアの隙間から水を流し込んできたこともあったそうです。
今季は打率.324をマークし、172安打は最多安打のタイトルも視野に入れています。右方向への打球が格段に増えるなど、打撃面での成長も見逃せません。菊池は走攻守においてチーム全体を盛り上げ、勢いづけることができる稀有な選手です。今後に控えるポストシーズンでも、チームをグイグイ引っ張って欲しいと思います。




















