平幕朝乃山が唯一1敗で “トランプ杯”争奪戦に白鵬歯ぎしり

公開日: 更新日:

 それを手にするのは誰か、いよいよわからなくなってきた。

 22日、1敗の横綱鶴竜(33)が結びの一番で、妙義龍に不覚。同じく1敗の栃ノ心(31)も阿炎に敗れ、トップを走るのは1敗の平幕、朝乃山(25)ただひとりという事態になった。

 とはいえ、星数こそ朝乃山がトップを走っているが、そこはまだ平幕。上位陣が食い合いをする間に抜ける可能性もあるものの、優勝争いは誰が有利とは言えない状況だ。

 今場所は千秋楽に米国トランプ大統領の観戦が予定されている。さらに優勝力士には「米国大統領杯」、通称“トランプ杯”を贈呈する予定があることを、安倍首相が20日、明らかにした。

 米国大統領の相撲観戦は史上初。そこにきて、仮にトランプ大統領が手ずからトロフィーを渡そうものなら、世界各国から注目されるに違いない。力士にすれば、自身の顔と名前を世界中に売るチャンスでもあるのだ。

 これに切歯扼腕なのが、休場中の横綱白鵬(34)ではないか。先場所に痛めた右腕が治らず、出場を断念。場所前はトランプ大統領の観戦も不透明だった。それがここにきてほぼ確実になった上、土俵内も頭ひとつ抜けた力士がいない。

 場所前は一度も相撲を取れなかった白鵬だが、とっさの運動神経と相撲技術、経験値はまだまだ他の力士の及ぶところではない。

「これなら、ぶっつけ本番でもオレが優勝できたんじゃないか……」

 なんて、今頃思っているかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異