相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

公開日: 更新日:

 弟子の監督不行き届きと、北青鵬の暴力を知りながら黙認、隠蔽していたことなどで日本相撲協会から2階級降格と減俸の処分を食らった宮城野親方(38=元横綱白鵬)。周囲では「ほとぼりが冷めれば、師匠に復帰できると考えている」「仮にそれがムリでも、部屋付き親方として理事長の座を狙っている」なんて声が周辺から聞こえてくる。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 弟子の暴力、それを止めようともしなかった白鵬……。しかし、今回の一件で相撲協会の逆鱗に触れたのが、姑息な隠蔽工作だったという。

 協会のコンプライアンス委員会の報告書によれば、宮城野部屋に聞き取り調査をした際、部外者が同席し、力士たちに口止め工作をしていたという。

「この部外者というのは番組制作会社の社員。かつてTBSで白鵬のドキュメンタリーを数多く手がけ、トークショーの司会をし、ちびっこ相撲大会の白鵬杯の実行委員会にも名を連ねている側近です。番記者時代から常に行動を共にし、白鵬が相手を秒殺した時は『あっけなさすぎて、物足りなかったんじゃないですか』と、あからさまなヨイショをしていた。白鵬がモンゴルに帰国した際も同伴し、豪遊していたとの話もある。口止め工作も白鵬の意を受けて行われたのは明白で、協会の怒りに拍車をかけた」(角界関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情