9日目から再休場 新大関・貴景勝「休むのは簡単」の勘違い

公開日: 更新日:

 まるで相撲にならなかった。

 休場から再出場を果たした新大関貴景勝(22)が、19日、碧山の立ち合いの変化に屈した。

 仕切りから負傷した右ヒザを気にするそぶりを見せていた新大関。立ち合いの当たりをかわされてブレーキをかけようとするものの、右足を滑らせ、体勢を崩してしまう。そこをはたかれ、あっけなく土俵に落ちた。

「反射神経に優れた貴景勝なら、変化にもついていけたはず。低い立ち合いの貴景勝が、これまで変化のカモにならなかったのは、どの力士も『下手に立ち合いで変化しようものなら、逆効果になりかねない』と警戒していたからです。おそらく碧山は貴景勝の仕切りの状態などを見て、あえて変わったのだろう」(ある親方)

 貴景勝は4日目の御嶽海戦で右ヒザを負傷。「右膝関節内側側副靱帯損傷にて、今後約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し、5日目から休場していた。

 今回、再出場を決めたことについては、「自分の中で出られると思ったから。出れるのに出ないのはおかしい」と話し、さらに「休むのも勇気というけど、休むのは簡単」とも言っていた。前出の親方は「若い力士ならではの勘違いというか……」と、こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性