「大人が愉しむウイスキー入門」輿水精一著
著者は昨年、オークションで3250万円の高値で落札され話題になった国産ウイスキー「山崎50年」を手掛けたサントリーの名誉チーフブレンダー。ウイスキーは「サイエンスを通じた本質の追求、飽きることのない美味を追い求めるアートの世界」だという著者が、その魅力と奥深い世界を案内してくれる入門書。
ウイスキーの語源はラテン語「命の水」とあるように、古来、人々に元気を与えるものとして捉えられてきた。実際に樽に寝かせることでポリフェノールが多く含まれているのだという。
そんなウイスキーの知られざる健康効果から、その歴史や製造法、家飲みやバーでの楽しみ方、そして製造現場の裏話まで、左党必読本。
(筑摩書房 800円+税)