“変則右腕”の仙台育英・佐藤世那 明治神宮大会優勝で脚光
明治神宮大会は昨18日、高校の部の決勝が行われ、仙台育英(東北)が浦和学院(関東)を4―1で下し、2年ぶり2度目の優勝を飾った。仙台育英は東北に来春センバツの「神宮大会枠」をもたらした。東北大会から圧倒的な力で勝ち上がった。立役者はエースの佐藤世那(2年)。
前日の準決勝に続いて1失点完投。強力浦学打線を寄せ付けなかった。
注目はF1レーサーのアイルトン・セナ(故人)から取った名前だけではない。投球時に右腕を一塁側へ大きく伸ばし、しならせながら投じる140キロ台前半の直球と緩急をつけた2種類のフォークが武器。バックネット裏に陣取ったプロのスカウトは「あれだけ右腕が反り返るのは肩甲骨が柔らかい証拠。腕がしなるから球がホップする」と今大会で評価が急上昇したという。
遊撃手の平沢大河(2年)と共に来年のドラフト上位候補に名乗りを上げた佐藤は「センバツでも優勝したい」と喜んだ。来春の主役候補の甲子園での投球に注目だ。