日本のFA選手は建前ばかり なぜ「お金が一番」と言わない?
ポスティングとは何だったのか。
11月11日に国内FA権を行使したのがオリックスの金子千尋(31)だ。当時は「すべての可能性を考えたいと思って、こういう決断になった」と話し、ポスティング制度を行使した上でのメジャー移籍もほのめかしていた。
が、2週間後の11月24日に「ポスティングはしない方向で考えている」と一転して国内残留宣言。いまだオリックスに残るのか移籍かの去就を明らかにしていない。一連の騒動はオリックスから好条件を引き出すための茶番だったのではともいわれている。
中日の落合GMは現役時代、巨人にFA移籍する際、「一番お金を出してくれた球団に行く。プロとして一番評価してくれる球団に行くのは当たり前」と話していた。中日時代の福留も契約交渉で揉めると、「誠意とは言葉じゃなく金額です」と言い切ったが、ここまでハッキリいえる選手はなかなかいない。FA宣言したほとんどの選手は、より札束を積み上げてくれた球団へ行きたいのに、あれこれ移籍理由をつけてごまかしているのだ。