<第3回>クロは「この新幹線、脱線しないですかね」と呟いた
グラウンド外では、一緒に食事をしたり、酒を飲んでカラオケを歌ったりもしました。メジャーに移籍してからも、一年に1回は食事をし、「いつ戻ってくるの? 早く戻ってこいよ」と冗談めかして言ったこともあります。クロはずっとカープのことを気にしていました。毎年のように復帰報道が出る中、復帰を決断する直前の14年冬に食事をしたときは、簡単に「帰ってこいよ」とは言いづらい雰囲気があったのも確かです。
カープへ復帰した今、クロは広島で“単身赴任”生活を送っています。クロは2人の娘さんがいて、お姉ちゃんは中学生。私も中学2年生の娘がいるので、米国で暮らす家族について、こんな会話をしたこともあります。
「家族と離れて暮らして、寂しくない?」
「ニューヨークにいる時も、そうだったんで、変わらないですよ」
「娘さんは相手をしてくれる?」
「僕が勝っても負けても、あんまり興味がないみたいですね。(元米プロバスケット選手の)コービー・ブライアントには興味があるみたいですけどね」
一緒にプレーしていた20年前は、遊びの話で盛り上がっていたことを思うと、改めて歳月の流れを感じます。




















