中崎翔太 「おかめ」が「コワモテ」に変貌した一大転機
そうするうちに変化が表れました。140キロ前半だった球速が、147~148キロを計測するようになったのです。目に見えて球も力強くなりました。先発投手として頑張ってもらいたいと思う気持ちがありつつも、リリーフとしての可能性を感じたのも確かです。
そうした経緯もあり、14年から本格的にリリーフに挑戦しましたが、ときに勝負どころで痛打される場面もありました。ある日、当時の監督だった野村謙二郎さんが監督室に呼び出し、「弱気を見せるな! マウンドでもっと気迫を出せ!」と強い口調で叱咤したことを思い出します。
中崎は14年途中からマウンドで打者を鋭く睨みつけるような表情を見せるようになりました。昨年、本人に話を聞くと「自然にそうなっていると思います」と話していました。当初は意識してやっていた部分もあったと思いますが、経験しながら闘争心が湧き出るようになったのでしょう。
今年の中崎は、コワモテの表情をあまり見せない印象があります。しかし、気持ちの入った投球はそのまま、落ち着きさえ感じることもあります。技術、メンタル両面での進化が垣間見えます。




















