体操世界選手権 白井健三が初挑戦の個人総合で銅メダル
体操の世界選手権(カナダ・モントリオール)は5日(日本時間6日)、男子個人総合決勝を行い、白井健三(21)が6種目合計86.431点で3位。初めて出場した個人総合で銅メダルを獲得した。
予選を85.697点の4位で通過した白井。この日は得意のゆかから競技を開始し、出場24人中、唯一の15点台(15.733点)をマーク。初の個人総合の舞台で好スタートを切ったが3種目目のつり輪でミスが目立ち、13.666点と予選(13.766点)よりもスコアを落としたことが響き、6位で前半を折り返す。
後半は、昨夏のリオ五輪個人総合決勝で内村航平と接戦を演じたオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)、予選1位のマンリケ・ラルドゥエト(キューバ)らがミスを繰り返すのを尻目に安定した演技を披露。跳馬で全体1位の15.000点をたたき出すと、予選で落下のミスがあった最後の鉄棒もまとめて3位に入った。
個人総合6連覇中だった内村の予選棄権で日本勢による連覇は止まったが、初挑戦の白井が2003年大会から続いていた日本の表彰台を守った。
▽白井のコメント
「(内村)航平さんがいない寂しさと責任感があった。まだ航平さんを抜いたとは思っていない。まず国内で1番を目指していく」