星野仙一監督のキレ散らかしようはそれはもうすごい 巨人や中日に負けたら特にひどかった

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元阪神OB会副会長・本間勝氏による「阪神タイガース表も裏も」(第6回=2010年)を再公開

 日刊ゲンダイではこれまで多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。当事者だからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係──。

 前回から引き続き、はあの故・星野仙一さんについて綴られた元阪神OB会副会長・本間勝氏による「阪神タイガース表も裏も」(第6回=2010年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。 

  ◇  ◇  ◇

「大丈夫です。インタビューはやりますから……」

 顔面蒼白の星野監督は、声を絞り出してこう言いました。

 02年3月30日、巨人との開幕戦で星野監督に異変が起きました。六回、選手食堂のモニターで試合を見ていると、星野監督がベンチからロッカールームへと姿を消したのです。

 私がすっ飛んでいくと、トレーナーが応急処置をしている。顔色は真っ青。持病の不整脈でした。椅子にポツンと座る監督。しかし、この一戦にかける思いが相当強かったのでしょう。応急処置を終えてそのまま指揮を執り続け、試合後は完投した井川を抱きしめて迎えた。そして何事もなかったように勝利監督インタビューに応じました。その気丈な姿に、監督が試合中に倒れたことを知らない選手もいたほど。この勝負に対する執着心が「闘将」と呼ばれるゆえんだと感じたものです。

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